低用量ピルとよばれる避妊薬の機能

避妊薬にはいくつかの種類がありますが、一般に計画的な妊娠の制限に使われているのは低用量ピルとよばれているものです。この低用量ピルは、口から直接飲んで体内に入れるタイプのもので、たいへん取り扱いが手軽になっています。
毎日1錠を決められた時間に飲むというのが原則であって、飲み続けている限りにおいては、たしかな避妊の効果があるものです。逆にいえば、飲み忘れがあったりすると、避妊の効果がなくなってしまいますし、妊娠したいときにもピルの服用をいったんやめればよいということになります。
ピルの果たしている機能ですが、ピルには女性ホルモンである卵胞ホルモンと黄体ホルモンのかわりとして人工的につくり出した物質が含まれています。この成分がホルモン同様のはたらきをすることによって、まずは排卵が起きなくなりますし、子宮内膜が厚くなって妊娠ができるような準備がととのうということもなくなります。いわば、すでに妊娠しているのと同じような状態を医薬品の力によってつくり出し、体に誤解させているわけで、そのために性行為をしたとしても、おいそれと妊娠が成立しなくなります。
このような機能をもつ経口避妊薬の低用量ピルですが、場合によっては副作用が生じる可能性もあります。ありがちな副作用としては、吐き気がする、下腹部が痛い、不正出血がある、頭痛がする、胸が張ってしまうといったものがあります。
しかし、これらはいずれもホルモン物質の濃度が体内で急に上がったために生じる一時的なものですので、ピルを飲み続けて数週間程度も経つと、自然におさまってくるとされています。
ほかに深刻な副作用としては血栓症が挙げられますが、一般の女性であればそれほど問題はないものの、タバコを吸う本数の多い女性は注意が必要となります。